伝統文化

「海の祇園祭」と呼ばれ、300年以上も続く京都の伊根祭

京都の名物といえば、祇園祭。 
しかし、京都にはもうひとつ「海の祇園祭」と呼ばれているお祭りがある。それが、伊根町で行われる「伊根祭」。

伊根町は、もともと海が身近にある町。
中でも特徴的なのが、「伊根の舟屋」。これは、船の収蔵庫の上に、住居を備えたもので、漁業が常に暮らしの中にあるこの地区独特の景観。その景観は、「伊根浦舟屋群」として、国の重要伝統的建造物群 保存地区に指定されているほど。

そんなこの町で行われる伊根祭でも、趣向を凝らした船屋台が登場。伊根祭は、例祭と大祭にわけられ、船屋台は、豊漁の年に行われる大祭に登場。「ともぶと」と呼ばれる和船7艘を横に合わせて土台とし、その上に屋台を組み立てる。その屋台では、歌舞伎など様々な演目を披露。そして、船屋台が海上を渡る様子が、祇園祭の山が海に浮いているように見えることから「海の祇園祭」と呼ばれているのだ。そんな伊根祭は、海の安全と大漁、五穀豊穣を祈願するもので、なんと300年以上も続いているという。

京都で行われる海の祇園祭。
海と共にその伝統はこれからも受け継がれていく。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin京都」
協力:株式会社京都放送

ad_pc_878

関連記事

  1. 生態系

    海の砂漠化に立ち向かえ!~磯焼け解決へ…富山・広島・福岡・海のレシピプロジェクト~

    今、海に異変が起きています。各地で魚の住処やエサとなる海藻が激…

  2. 伝統文化

    海に感謝する福島県いわき市の四倉ねぶたの復活

    福島県いわき市で夏に行われる祭りが、四倉ねぶた。その光…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 水中ドローンでブルーカーボン調査に革新!──誰もが海の環境保…
  2. ポルトガル館が伝えた「海を共有し守る」というメッセージ──閉…
  3. 海の万博でパビリオンが伝えた海洋プラスチック汚染やブルーオー…
  4. 海に囲まれた“夢洲”で開催!大阪・関西万博が描いた「海でつな…
  5. 徳島・鳴門海峡で起こる魚種変化や食害魚、海ごみ問題に挑む!行…
PAGE TOP