海の体験機会づくり

サウナにカードバトルにティラノサウルスレース!全国各地で新たな「海体験」の形が続々と──青森県・秋田県・和歌山県での「海×エンターテインメント」

●「海×サウナ」など海を遊ぶ、楽しむ、学ぶスタイルが多様化!各地でユニークな取り組みが誕生

海といえば海水浴やマリンレジャーですが、海を楽しむ取り組みは、さまざまな形で行われています。

秋田県の出戸浜(でとはま)海水浴場に、2024年にオープンしたのが「デトサウナ」です。海の家を改装したこのスポットでは、本格的な薪ストーブでサウナ体験が可能。さらに、船を活用した水風呂は、まるでインフィニティプールのように日本海とつながった景色を楽しめ、抜群のロケーションで“ととのう”ことができます。ピザ窯で焼くピザ、流しそうめんなども楽しめるデトサウナについて、福島直人代表は子どもの頃の記憶を重ねながら、思いを語っています。「むかし子どもの頃にやった海で遊んでおいしいものを食べてというように、サウナに入って寝るみたいな。自分も楽しみたいですが、周りの人にも楽しく過ごしてもらいたい」

●カード対戦で海を学ぶ──青森県営浅虫水族館の新プログラム

青森県にある「浅虫水族館」。ここでは、楽しく遊びながら学べる「青森県の海の生物カード」を制作しています。図鑑やトランプ、カルタとして使えるだけではなく、なんと対戦バトルまで可能。この「マリンガーディアンズ」というカードバトルでは、「“環境破壊カード”の「森林・干潟・藻場の減少」は生物カードすべてに影響を与えることができて、(フィールドに出ている)ブリを破壊します」と青森県営浅虫水族館の久保真司さんがプレイ中に解説したように、カードバトルを通して食物連鎖や環境問題などについて学ぶことができます。カードは全54種類あり、生物カード・漁業カード・環境破壊カード・環境保全カードの4つのジャンルに分かれています。「漁業カードでは人間が海の生き物を獲って食べていること、環境破壊カードでは海洋プラスチックごみで影響を受ける生物など、カードを通して、いろんなことが地球で関係していることを学んでもらえれば」と、久保さんはその意義について話しています。

●恐竜たちがビーチで全力疾走も!磯の浦マーケットのユニーク体験イベント

関西屈指のサーフィンスポットとして人気の和歌山県「磯の浦海水浴場」では、2022年から「磯の浦マーケット」というイベントを開催。数多くのキッチンカーが出店したり、フリーマーケットが行われたりと、賑わいを見せています。さらに、2025年4月に行われた際には、ビーチに大量の恐竜「ティラノサウルス」が登場。これはティラノサウルスの着ぐるみで走るレースで、こうしたユニークな体験イベントも行われています。マーケットを主催する団体のひとつである和歌山県サーフィン連盟の梅本利樹会長は「安心・安全で環境も素晴らしい。この3つを世界に発信できるようなビーチにしていきたい」と語っています。

海を楽しみ、体験できる機会はさまざま。足を運んでみてはいかがでしょう。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin青森県」 「海と日本プロジェクトin秋田県」 「海と日本プロジェクトin和歌山県
協力:青森テレビ 秋田テレビ テレビ和歌山

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