生態系

瀬戸内海に現れたアサリを食べる厄介者

エイの一種ナルトビエイ。
尾の付け根に1本から2本ぐらいのトゲがあり、それが毒針となっているのが特徴。そんなこの生き物が今、瀬戸内海で問題を起こしている。

その問題とは、アサリの食害。
ナルトビエイが、アサリを食べてしまい、漁業関係者を悩ませているのだ。
井口漁協の組合長・波田輝明さんは、「(広島県・八幡川河口にできた)水たまりは、ナルトビエイが鼻先でアサリを掘り出した跡」と訴える。

もともとは、暖かい海域に棲むナルトビエイ。これまで瀬戸内海に全くいなかったが、ここ10年ほどで増えたと言われている。その原因として考えられるのが、海水温の上昇。実際に、地球温暖化によって、ここ最近40年で瀬戸内海の海水温は、およそ1℃上昇したと言われている。

そこで、ナルトビエイの食害の対策として防護ネットが張られた。

瀬戸内海に現れた厄介な生き物との戦いは始まったばかりだ。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin広島」

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