生態系

瀬戸内海に現れたアサリを食べる厄介者

エイの一種ナルトビエイ。
尾の付け根に1本から2本ぐらいのトゲがあり、それが毒針となっているのが特徴。そんなこの生き物が今、瀬戸内海で問題を起こしている。

その問題とは、アサリの食害。
ナルトビエイが、アサリを食べてしまい、漁業関係者を悩ませているのだ。
井口漁協の組合長・波田輝明さんは、「(広島県・八幡川河口にできた)水たまりは、ナルトビエイが鼻先でアサリを掘り出した跡」と訴える。

もともとは、暖かい海域に棲むナルトビエイ。これまで瀬戸内海に全くいなかったが、ここ10年ほどで増えたと言われている。その原因として考えられるのが、海水温の上昇。実際に、地球温暖化によって、ここ最近40年で瀬戸内海の海水温は、およそ1℃上昇したと言われている。

そこで、ナルトビエイの食害の対策として防護ネットが張られた。

瀬戸内海に現れた厄介な生き物との戦いは始まったばかりだ。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin広島」

ad_pc_687

関連記事

  1. 生態系

    食卓から日本産の昆布が減る!?漁獲量が半分に激減した北海道の昆布

    北海道の名物のひとつが、昆布。北海道は、なんと日本の昆布の…

  2. テクノロジー

    外来植物の駆除に3億円以上

    2009年に琵琶湖で初めて発見された「オオバナミズキンバイ」。…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 世界の寿司職人が集結!「World SUSHI CUP」でリ…
  2. 海の中を覗いてみたら…ウニ・カニ・ナベカを発見!──神奈川・…
  3. 子どもたちが潮だまりで海の生き物探し!太平洋に隣接した“海の…
  4. 魚の養殖と野菜の栽培が同時に!?IoT活用など次世代型の水産…
  5. 今まさにブーム!?国内最大級のシーフードショーでも大注目の「…
PAGE TOP