テクノロジー

北海道から首都圏へ生乳や農畜産物を運ぶ船が国内初の自動商用運航を開始|日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」

●北海道〜首都圏の物流を担うRORO船が国内初の「自動運航」へ

北海道から首都圏へ農作物などを運ぶRORO船が、日本で初めて自動運航を開始しました。発表したのは、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」です。

●「自動運航のRORO船」として日本で初めて国土交通省の認証を受けた「第二ほくれん丸」

RORO船とは、貨物を積んだトレーラーやトラックが自走して乗り降りできる船。荷物の積み降ろしの時間を省けるという大きな特長があります。この日、発表されたのは、全長約173メートルの「第二ほくれん丸」。日本で初めて自動運航船として、国の認証を受けたRORO船です。日本財団の海野光行常務理事は「プロジェクトの実証実験に参加する船の中で一番大きいサイズ。そういった大きな船でも、自動運航による操船が可能であると示したい」と語っています。

第二ほくれん丸は、北海道釧路港と茨城県日立港を結ぶ往復1,600kmほどを航行し、北海道の生乳や農畜産物を届けています。こういった国内輸送船は、物流を支える重要な存在ですが、船員の高齢化や人手不足といった課題があります。実際に船員の50%以上が50歳を超えていると言われています。「MEGURI2040」では、こうした課題解決のために無人運航船の実用化を目指しています。そして、今回搭載された自動運航システムについて、川崎汽船株式会社 海洋技術グループの今井理人さんは「人間は経験則で操船をする。その人間による操船と遜色のない避航ルートを提案し、また避航操船ができるシステムを重視した」と話しています。

●MEGURI2040が描く未来の海運──無人運航船の実用化へ加速

プロジェクトでは今後、自動運航のデータ取得をさらに進め、本格的な社会実装に繋げていきたいとしています。また、この第二ほくれん丸を含む無人運航船4隻が、同時に自動運航を行う実証実験も近く予定されているとのことです。

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