復興

震災を乗り越え7年ぶりのアワビ漁

高級食材として全国でも評判だった福島県相馬沖のアワビ。

そんなアワビを獲るアワビ漁が、2017年6月、真野川漁港で7年ぶりに行われた。この漁は、放射性物質などを調べる試験操業。震災前までは、県全体で年間25トンほど獲れたアワビだが、原発事故の後、この地区では漁を自粛していた。

そんな7年ぶりのアワビ漁に、喜びを噛みしめているのが、漁師の平 正蔵さん。「海に潜るのも気持ちいいんでね」と嬉しそうに話す。

平さんは、南相馬市に家族と共に住み、父と一緒に約15年前から、アワビを獲り続けていた。しかし、震災後、アワビ漁は出来なくなり、津波で海に流されたガレキ撤去作業などを行う日々。ただ、その間も、漁をしたいという想いはずっと心にあった。そして、2017年、放射性物質の検査で安全が確認されたため、待望のアワビ漁が可能になったのだ。

とはいえ、まだ試験操業の段階。
そのため、平さんは、「私の到達点は、震災前のような漁が出来ることです。それが私の一番の望みです」と、福島の海、そして、漁が元の姿に戻ることを願っている。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinふくしま」
協力:株式会社 福島中央テレビ

ad_pc_343

関連記事

  1. 復興

    日本財団が海上輸送を活用して能登半島の避難所と産業を支援

    日本財団が能登半島地震で甚大な被害に遭った石川県珠洲市へ、海上…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 渋谷と藤沢の街がブルーに染まる!青いサンタたちが一斉にごみ拾…
  2. 【神奈川・三浦海岸】新たな水難事故への対策!ライフジャケット…
  3. 瀬戸内海に面する4県で一斉ごみ拾い!知事も参加しプラごみ・発…
  4. 海・川の“流れ”を再現!水難事故を防ぐ新教育プログラムを親子…
  5. 親子で見たい!動画で学ぶ水辺のそなえ|海のそなえプロジェクト…
PAGE TOP