生態系

砂浜が消えていく海岸浸食

山口県の土井ヶ浜。
ここの砂浜は、ヒラメやキスなどの魚たちにとって、とても重要な場所。その理由は、稚魚が育つ場でもあり、魚たちのエサ場にもなっているため。

しかし、そんな魚を育む砂浜が減少しつつある。その原因は、海岸浸食。本来は、陸から砂が流れてきて砂浜を維持する。また、波が被るような位置にあるオカヒジキという草。こういった草が、風や波によって奪われないように砂を留めておく。しかし、土井ヶ浜では、冬場の強い風で起こる高い波に砂がさらわれ、海岸浸食という問題が起きている。実際に、昭和62年に比べ、平成4年の土井ヶ浜は砂浜部分が減っている。

そこで、山口県では、浸食を少しでも食い止めるため、砂が波にさらわれるのを抑える役割がある人口リーフや突堤をつくっている。

私達が楽しみ、生き物たちの住処にもなっている砂浜。その減少を食い止めるために、何か出来ることはないのだろうか?

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinやまぐち」
協力:山口放送株式会社

ad_pc_336

関連記事

  1. 生態系

    海中の砂漠化“磯焼け”

    豊かな新潟の海が危機にさらされている。しかし、新潟県水産海…

  2. 生態系

    牡蠣の殻で浄化した川の水が海を救う!?

    ナマコや牡蠣や真珠などで知られる長崎県・大村湾。しかし…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 水中ドローンでブルーカーボン調査に革新!──誰もが海の環境保…
  2. ポルトガル館が伝えた「海を共有し守る」というメッセージ──閉…
  3. 海の万博でパビリオンが伝えた海洋プラスチック汚染やブルーオー…
  4. 海に囲まれた“夢洲”で開催!大阪・関西万博が描いた「海でつな…
  5. 徳島・鳴門海峡で起こる魚種変化や食害魚、海ごみ問題に挑む!行…
PAGE TOP