安全・そなえ

【神奈川・三浦海岸】新たな水難事故への対策!ライフジャケットなど“浮くアイテム”を無料レンタルできる「海のそなえハウス」が海開きとともに始動

●三浦海岸がリニューアル!遊べる海水浴場が2年ぶりに再開

この夏、神奈川県・三浦海岸海水浴場が2年ぶりに開設。「MIURA FUN BEACH 三浦海岸」としてリニューアルされ、オープン初日からさまざまなイベントやアクティビティが楽しめる“遊べる海水浴場”として注目を集めています。

●夏休みを前に94人が溺水──水難事故ゼロを目指して「海のそなえハウス」が三浦海岸に誕生

楽しい夏の海。しかしその一方で気をつけなければならないのが、水難事故です。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、水難事故ゼロを目指して活動している「海のそなえプロジェクト」が行った独自の調査によれば、6月から7月初旬の時点ですでに全国で94人もの溺水者が発生。特に海岸や10代の事故が目立っており、注意が呼びかけられています。

こうした現状を受け、同プロジェクトでは水難事故を未然に防ぐ拠点として、三浦海岸に「海のそなえハウス」を設置しました。この施設では、ライフジャケットはもちろん、新たな発想で検討されている“浮く”アイテムも無料でレンタルできます。例えば、「シュノーケリングベスト」と呼ばれているものは、「浮きたいときに口で空気を入れて浮力を確保できる」と海のそなえプロジェクトのプロデューサー・島津斉明さんが説明。ほかにも、上半身のみのウェットスーツ、イカポンチョ、救助にも活用できるクッションなど11種類のアイテムが揃っています。これらのアイテムの貸し出しを通じて、ニーズの動向や利用者の声などを集め、事故防止に向けた今後のアイテム開発に生かしていくそうです。

●ライフジャケットで「浮けた!」──親子で体験する海の安全教育

また、現地では日本水難救済会による安全講習会も実施され、子どもたちが参加しました。海上保安庁で水泳教官も務めたという水難訓練の専門家・江口圭三さんが講師となり、イラストや紙芝居を使って海での注意点を教えたり、実際に海に入って実用的な浮き方も伝えました。子どもたちは「(ライフジャケットは)ごついけど重くない。浮ける」、「初めて海で泳げたから嬉しかった」と話し、保護者も「今日初めて(ライフジャケットを子どもに)着せて海に入ったので、本当に浮くんだと安心しました。大人でも(フローティングアイテムは)あった方がいいと感じました。ちょっと深いところで泳いだのですが、無かったら私も沈んでいたかもしれないので」と海での“そなえ”の大切さを肌で感じていました。

さらに、「海のそなえプロジェクト」では、東京五輪の競技会場にもなった「カヌー・スラロームセンター」で「カヌスラで海そなえ!」を実施中。これは、川や海の流れを人工的に再現し、リアルな水難体験ができる教育プログラムで、海や川での万が一を“事前に”体験し、命を守る行動を学ぶことができます。

●レジャー前に“そなえ”を!海や川で命を守るための準備を忘れずに

これから夏本番。海や川でのレジャーを楽しむ前に、「事故に遭う前の準備=そなえ」を意識することが、命を守る第一歩です。
三浦海岸を訪れる際は、ぜひ「海のそなえハウス」に立ち寄って、安全に海を遊ぶための方法を持ち帰ってください。

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