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<p>「海辺のみまもりシステム」が、2019年7月6日から宮崎県の青島海水浴場に導入された。これは、離岸流や風による海の事故を防止するために、AIとIoTを活用した世界初のシステム。このシステムの共同開発に関わったのが、公益財団法人 日本ライフセービング協会の常務理事／溺水防止救助救命本部長で海岸工学の専門家でもある石川仁憲さん。</p>
<p>■実は離岸流に流されても浜辺付近に戻ってくる場合もある<br />
離岸流は、沖へと向かう流れのこと。石川さんは「離岸流の発生している場所に立ち入ってしまうと、なかなか岸に戻ってくることができません。早ければ毎秒2mとも言われていますので、かなり早い速度で沖向きに流れます」と話す。その速度からオリンピックメダリストでも逆らって泳ぐことは難しいと言われている。</p>
<p>しかし、遥か沖にまで流されるわけではないという。「離岸流は、ある地点までいくと沖への流れが停滞します。一方、離岸流が発生していない波が砕けている場所では、岸向きの流れがあります。結果、循環するような流れが起きている場合が多いのです。波が砕けている場所は離岸流発生場所に比べて浅いので、比較的早い段階で足もつけて、そして、波の力で浜辺に帰って来られます」と、石川さんは離岸流の仕組みを語る。</p>
<p>■溺水事故の要因のトップは離岸流<br />
しかし、一方で、離岸流は溺水に繋がる可能性が非常に高いという。石川さんは「沖に流れるだけであれば、特に問題はないのですが、例えば、泳ぎが得意でないなどの理由から足がつかなくなることによって、焦ったり慌てたりパニックになってしてしまう。そして、水を飲んでしまって溺水に至ってしまうというようなケースがあります」と、その危険性を話す。実際に、海水浴場での溺水事故の自然的要因で最も多いのが、46%を占める離岸流となっている。そのため「一番重要なのは、沖にドンドン流されていくわけではないので決して慌てないこと、浮いていられる状態を保つこと、泳ぐことができれば波が砕けている場所へ沿岸方向（横方向）に泳ぐこと」と、石川さんは離岸流で流されてしまった時の注意点を話している。また、離岸流に流されないためには、「離岸流発生場所に入らないだけでなく、海に入った場所から時間とともに横方向に流されている場合は、やがて離岸流発生場所に入ってしまう危険性があるので、一度海から上がって元の場所に戻ること」と離岸流に流されないための注意点も話している。</p>
<p>■離岸流を見つけるためには？<br />
そんな溺水事故を引き起こしかねない危険な離岸流だが、その見分け方もあるという。石川さんは「海の表情を見ると、周囲に比べて波が砕けてない、水深が深いので海面の色が濃い、沖向きの流れによって下の砂が巻き上げられて濁った茶色の水が流れている、ゴミが集まっている、砕けた後の波の泡が集まっていることがあり、このようなことから見分けることが出来る」と話す。さらに、それだけでなく、「波打ち際に立って沿岸方向（横方向）を見ると、波打ち際の地形には、へこんだり、出っ張ったりしているところがあります。そのへこんでいるところは離岸流が発生している可能性があるので注意した方がいい。また、海の中から表に出ている“離岸堤”や“突堤”など、海辺には様々な構造物があります。こういう構造物の周りも離岸流が発生しやすい」と語る。海にある構造物や波打ち際の地形などから、危険な場所を把握することが出来るそう。</p>
<p>■視覚で判断しにくい離岸流を検知するシステム<br />
とはいえ、石川さんは、そんな離岸流について、不規則な波と時間とともに変化する自然環境により、一般の人だと気づくのが難しいとも語っている。「波が大きければ、『今日はちょっと怖いな』というように視覚で判断できます。でも、離岸流のような流れというのは、なかなか視覚では判断できません」と話す。そこで開発されたのが、「海辺のみまもりシステム」。</p>
<p><a href="https://social-innovation-news.jp/?p=994">（後編はこちら）</a></p>
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<p>「海辺のみまもりシステム」が、2019年7月6日から宮崎県の青島海水浴場に導入された。これは、離岸流や風による海の事故を防止するために、AIとIoTを活用した世界初のシステム。このシステムの共同開発に関わったのが、公益財団法人 日本ライフセービング協会の常務理事／溺水防止救助救命本部長で海岸工学の専門家でもある石川仁憲さん。</p>
<p>■実は離岸流に流されても浜辺付近に戻ってくる場合もある<br />
離岸流は、沖へと向かう流れのこと。石川さんは「離岸流の発生している場所に立ち入ってしまうと、なかなか岸に戻ってくることができません。早ければ毎秒2mとも言われていますので、かなり早い速度で沖向きに流れます」と話す。その速度からオリンピックメダリストでも逆らって泳ぐことは難しいと言われている。</p>
<p>しかし、遥か沖にまで流されるわけではないという。「離岸流は、ある地点までいくと沖への流れが停滞します。一方、離岸流が発生していない波が砕けている場所では、岸向きの流れがあります。結果、循環するような流れが起きている場合が多いのです。波が砕けている場所は離岸流発生場所に比べて浅いので、比較的早い段階で足もつけて、そして、波の力で浜辺に帰って来られます」と、石川さんは離岸流の仕組みを語る。</p>
<p>■溺水事故の要因のトップは離岸流<br />
しかし、一方で、離岸流は溺水に繋がる可能性が非常に高いという。石川さんは「沖に流れるだけであれば、特に問題はないのですが、例えば、泳ぎが得意でないなどの理由から足がつかなくなることによって、焦ったり慌てたりパニックになってしてしまう。そして、水を飲んでしまって溺水に至ってしまうというようなケースがあります」と、その危険性を話す。実際に、海水浴場での溺水事故の自然的要因で最も多いのが、46%を占める離岸流となっている。そのため「一番重要なのは、沖にドンドン流されていくわけではないので決して慌てないこと、浮いていられる状態を保つこと、泳ぐことができれば波が砕けている場所へ沿岸方向（横方向）に泳ぐこと」と、石川さんは離岸流で流されてしまった時の注意点を話している。また、離岸流に流されないためには、「離岸流発生場所に入らないだけでなく、海に入った場所から時間とともに横方向に流されている場合は、やがて離岸流発生場所に入ってしまう危険性があるので、一度海から上がって元の場所に戻ること」と離岸流に流されないための注意点も話している。</p>
<p>■離岸流を見つけるためには？<br />
そんな溺水事故を引き起こしかねない危険な離岸流だが、その見分け方もあるという。石川さんは「海の表情を見ると、周囲に比べて波が砕けてない、水深が深いので海面の色が濃い、沖向きの流れによって下の砂が巻き上げられて濁った茶色の水が流れている、ゴミが集まっている、砕けた後の波の泡が集まっていることがあり、このようなことから見分けることが出来る」と話す。さらに、それだけでなく、「波打ち際に立って沿岸方向（横方向）を見ると、波打ち際の地形には、へこんだり、出っ張ったりしているところがあります。そのへこんでいるところは離岸流が発生している可能性があるので注意した方がいい。また、海の中から表に出ている“離岸堤”や“突堤”など、海辺には様々な構造物があります。こういう構造物の周りも離岸流が発生しやすい」と語る。海にある構造物や波打ち際の地形などから、危険な場所を把握することが出来るそう。</p>
<p>■視覚で判断しにくい離岸流を検知するシステム<br />
とはいえ、石川さんは、そんな離岸流について、不規則な波と時間とともに変化する自然環境により、一般の人だと気づくのが難しいとも語っている。「波が大きければ、『今日はちょっと怖いな』というように視覚で判断できます。でも、離岸流のような流れというのは、なかなか視覚では判断できません」と話す。そこで開発されたのが、「海辺のみまもりシステム」。</p>
<p><a href="https://social-innovation-news.jp/?p=994">（後編はこちら）</a></p>
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